【リフォームの流れ】 見積依頼と現場調査

見積書の確認と施工業者の決定

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現場調査が終わると、リフォーム業社から「見積書」が提示されることになります。リフォーム工事に馴染みのない方にとって、工事見積書は見たことの無い用語が羅列されていて、難しい書類に見えるかも知れません。

ある程度見積書の読み方や注意点を理解していないと、予算に合わせるために項目から削っていい部分がわからなかったり、場合によっては損をしていることに気づかないまま工事が進んでしまう可能性もあります。見積書の読み方のコツを押さえて、お得にリフォームを進めていきましょう。

この記事でわかること

 リフォーム工事における見積書の内容
 見積書の読み方と、損をしないためのチェックポイント
 予算と見積金額を一致させるための方法と考え方

リフォーム工事における見積書の内容


リフォーム工事における「見積書」とは、工事の内容と工事で掛かる費用が項目ごとに記載された書類の事を指します。

基本的に、一度決定された見積書に記載された工事内容と工事費用は、変更されることはありません。(依頼主から追加の要望があった場合や、壁や床を剥がしてみて初めて内部で漏水しているのが発覚した等、やむを得ない事情があった場合は除く)

つまり「見積書に記載されていない工事内容は行われない」し、「工事が始まった後で”費用が高い”などと工事金額に文句を言っても、見積書の金額で同意し契約を結んだ以上、費用の変更を求める事は出来ない」ということでもあります。

基本的に、工事内容とリフォーム費用に対して確認や指摘ができるのは見積書を確認し、契約を結ぶ前までに限られます。後のトラブルを防ぐためにも、リフォーム業社と工事契約を結ぶ前に見積書のチェックポイントをしっかり確認し、内容をしっかりと精査する必要があります。その上で、見積書の工事内容と工事金額に心から納得することができたリフォーム会社を選択し、契約を結ぶようにしましょう。

見積書のここに注意!損をしないために押さえておきたいチェックポイント

 

打ち合わせ時に伝えた自分の要望が反映されているか確認しよう

見積書を確認する際に気をつけたいのが、「打ち合わせ時(現場調査時)に伝えた自分の要望がしっかり反映されているか」という点です。例えば、以下のようなケースが考えられます。

見積書に関する失敗例

「全部屋の窓に内窓(二重サッシ)を取り付けたい」と担当者に伝えていたが、その要望が聞き漏らされていて、見積書に記載がされていなかった。
依頼主は記載に漏れに気づかないまま見積書を見て「思ったより金額が安かった」とよろこんだが、工事着工後、いつまで経っても内窓工事が進まない事を疑問に思い指摘したところ記載漏れが発覚。見積書には無い多額の追加工事費(内窓取付箇所10箇所で、総工事費用80万円程度)を払う事になってしまった。

リフォーム工事では見積書を元に予算を立て、ローン等を借りながら資金計画を立てる事になります。このように見積書の記載漏れは、リフォーム工事自体の工程や資金繰りの計画が大きく変わってしまう可能性があります。見積書を確認する際は、打ち合わせ時(現場調査時)に伝えた要望が見積書に反映されているか、必ず一つ一つしっかりと確認を行うようにしましょう。

工事内容の詳細が記載されているか確認しよう

工事名称数量単位単価金額
①キッチン交換工事
流し台・レンジフード・吊戸棚セット
(定価:800,000円) 
1576,000576,000
流し台・レンジフード・吊戸棚取付費
120,00020,000
給排水管・ガス管 調整接続費
115,00015,000
養生費
13,0003,000
資材運搬費
15,0005,000
解体・廃材処分費
13,0003,000
合計622,000円

上図はあるリフォーム工事の見積書からキッチン交換の項目を抜粋したものです。この図のようにリフォーム工事の見積書では、項目の内訳として「どういった材料を使用して、どのような工事を行い、どのような費用が掛かるか」工事の詳細部分まで記載するのが一般的です。

見積書ではよく「一式」という単位が用いられます。項目が細かく分かれすぎると内容が判り辛い見積書になってしまうため、工事内容についての詳細を省略する時に使用されるものです。例えば養生費(工事を行わない部分を保護するための費用)は、「養生テープ 10本 1,000円」、「養生シート 20枚 2,000円」といったように、細かい項目に分けて記載する事もできますが、項目を分けずとも「養生を行うための費用」という内容が見てとれるため、「一式」という単位が用いられています。

注意しなければいけないのが、リフォーム業社によっては工事費用を全部ひとまとめにして「一式」という単位で見積書を提示してくる業社も存在する、ということです。

工事名称数量単位単価金額
①キッチン交換工事
 交換・処分費込
1622,000622,000円

例えばこのような記載のされ方だと、「どのメーカーの、どのグレードの、どれくらいの金額の製品を使用して、どういった作業を行うため、この金額になる」という工事内容の詳細を全く読み取る事が出来ません。悪質なリフォーム業社の場合、「素人にはどうせわからない」という考えで、大規模な工事まで「一式」という表現を用いて工事内容をわざと不透明にし、依頼主から利益を取れるだけ取ろうとするケースがあります。

詳細な見積が記載されていれば、「ここの取付費用が高すぎるのでは?」「定価に対して材料費はもっと安くならないのか」などと、説明を求める事が出来ます。

工事内容・工事金額共に双方が納得した状態でリフォーム工事を行うためにも、見積書の内容で不透明な部分があった場合、工事内容の詳細をリフォーム業社の担当者に尋ねるようにしましょう。

金額の記入ミスが無いか確認する

リフォーム工事の見積書は、手作業での入力で作成されるものです。リフォーム業社のチェック体制によっては、金額の記入ミスに気付かず、そのまま依頼主に提示されてくることも有り得ない話ではありません。もし「養生費 3,000円」という項目が「養生費30,000円」と記入されていて、それに気付かぬまま契約書にサインしてしまった場合、それだけで大きく損をしてしまうことになります。

見積書の内容には一通り目を通し、「この金額はおかしいのではないか」と思う部分があれば、どんどんリフォーム業社の担当者へ質問してみるようにしましょう。


予算と見積金額を一致させるための方法


もし、各リフォーム業者から提示されてきた見積書が、自分たちが当初想定していた予算からオーバーしてしまう場合、以下のような方法を検討してみましょう。

材料の変更

リフォーム工事の中でも、キッチンや浴室のリフォーム等、設備本体の価格が高額な製品を交換する工事は材料費が高いため多額の工事費用が掛かります。以下のような方法で、設備の材料費を抑えることが出来る可能性があるので、予算調整を考えている方はリフォーム業社の担当者に確認してみましょう。

  • 設備のグレードを下げる

デザイン面や機能性でのグレードを落とすことにはなるが、各種オプション等を削減した標準仕様の設備にすることで、費用を抑えることができる

  • セール品、在庫処分品の製品が無いか確認してみる

リフォーム会社で在庫を抱えている、旧機種のセール品や在庫処分品の設備を提供して貰えれば、特別価格で工事を依頼できる可能性がある。

施工方法の変更

リフォーム工事の場合、古い設備を全て新しく作り直したりする以外にも、既存の設備を上手に活かしてリフォームを行う方法を取る事が出来ます。
 既存の流し台・シンクはそのまま残し、扉だけ無垢扉を作成に交換する

 

 トイレを便器はそのままで、便座だけウォシュレット付き洗浄便座へ交換する

このように、既存の設備を活かす形でリフォームを行う事で、金額を安く抑える事が出来るのもリフォーム工事の特徴です。

実力のあるリフォーム業社は、依頼主の予算に合わせるために、豊富な経験をもとに、ケースバイケースで最適なノウハウを提案してくれるものです。

依頼主の「予算はこのくらいまでしか出せない」という要望に対して、担当するリフォーム業社がどういった提案を出してくるのかも、よく観察しておくといいかも知れません。

工事自体を削減する

リフォーム計画段階の家族内でのプラン・要望では上がっていたものの、自分たちが希望している予算と提示された見積金額を合わせることが難しそうな場合は、優先順位の低い工事個所の工事を思い切って見送った方が良い場合もあります。

例えば、リフォーム工事でよく行われる床フローリングの張替作業ですが、確かに新しい床材が張られれば、新築のように見栄えはよくなります。ですが、実際にリフォーム工事が終わって家具やカーペット等を配置してみると、せっかく施工した床材が殆ど隠れて存在感が無くなってしまう事も多いです。床の場合、張替ただけでは断熱効果も無いため、よほど床材が痛んでいない限り、必ずしも行う必要ではないと言えるでしょう。

このように「このリフォーム工事を行えば本当に生活を豊かになるのか」といった部分を想定し、優先順位が低い箇所は、工事を見送ってみるのも一つの手段です。

また、同じくリフォーム工事で人気の屋根・外壁の塗装や張替工事ですが、これらの工事は足場等の仮設費や塗料等の材料費、加えて職人の作業費も掛かる、金額が大きなりやすい工事です。キッチンや浴室等の室内リフォーム工事と違い、屋根・外壁等の外部リフォーム工事は住居で生活しながら行うことが出来る工事です。

室内工事と同時に屋根・外壁の工事は同時期に行うと、総額で1000万近い金額が掛かるケースが多く、資金を工面することが大変難しくなってしまいます。外部のリフォーム工事は、屋根や外壁の極端な劣化や漏水箇所がない限り、必ずしも室内リフォームと同時に行う必要はありません。希望している予算と合わせる事が難しかった場合、先に室内のリフォームを終わらせてから、数年後に外部のリフォーム工事を再計画した方が、資金計画は立てやすいかも知れません。

まとめ

チェックポイント!

 リフォーム工事は見積書の内容に沿って進められ、一度決定された見積書に記載された工事内容と工事費用は、通常変更されることはない。
 載漏れ、記載ミス、工事の詳細がしっかり記載されているか等、契約書にサインをする前に見積書にしっかり目を通しておく
 予算通りのリフォームを実現するためには、材料や工事内容の変更、工事の削減等を検討する

見積書の確認が終われば、工事着工前の工程は「リフォーム業社との工事契約」を残すのみです。工事を頼むリフォーム業社を選ぶ際は、工事内容・工事金額だけでなく、担当者の責任感があり誠意を感じられる対応が出来ていたか等、担当者との相性も含めて総合的に判断することになります。

現場調査等、見積書の確認、工事内容と予算のすり合わせという一連の流れの中で、一番信頼できると感じたリフォーム業社に工事を依頼するようにしましょう。

 

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