雑記

ヴォーカリストの歌声や歌い方が時間と共に変わってしまう理由 

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こんにちは、やまだ(twitterはこちら)です。
「あのバンドのヴォーカルは、昔の方が歌い方がエモくてかっこよかった」

 

「昔は下手糞だったけどヴォーカルの歌が上手くなって、今はバンドのイメージが変わったね」

 

音楽界において、バンドのフロントマンであるヴォーカルの歌い方の変化に、我々リスナーは敏感です。

 

私が10数年近くファンを続けている、今や日本を代表するロックバンド「BUMP OF CHICKEN」のヴォーカル「藤原基央」の歌声も、デビュー当時と現在とで大分変ってしまったように思います。

 

2002年の「天体観測」

 

2012年の「天体観測」

 

バンドとしてのサウンドの変化も大きいけど、エモーショナルを全開にして荒々しく喉を絞ったような歌声から、音程のキープと持続力を重視した、負担の少ない歌い方に変化しています。

 

もう一つ、別のバンドで解りやすい例があります、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「Re:Re:」という楽曲の今・昔を聴き比べてみて下さい。

 

2004年の「Re:Re」

 

2016年「Re:Re:」

 

ASIAN KUNG-FU GENERATIONは2004年に発売された「ソルファ」というアルバムを今年再録してリリースする予定になっています。その先駆けとして既に公開されている2016年版の「Re:Re:」の歌い方は、思わず「別人かっ」と突っ込んでしまいたくなる程の変わりぶり。

 

何故、ヴォーカリストの歌い方は時間と共に変化してしまうのでしょうか。

 

その理由は、ヴォーカリスト特有の「”歌声”に対する意識と捉え方」にあります。

 


ヴォーカリストにとって、「歌声」は自分にしか持ちえない唯一無二の「楽器」である

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私自身、趣味で10年近くギターを弾いていて、バンドをやっているから解るんですが、ヴォーカリストの「歌」に対する意識の高さって本当に凄いんですよ。(私のバンド活動について興味のある方は、YOUTUBEのチャンネルを参照してください笑)

 

ヴォーカリストにとって、「歌声」はギターやベース、ピアノ等と同じ楽器なんです。

 

出した声がコードと違った音程を出してしまえば不協和音になってしまうし、歌うテンポも走ったり、もたったり、よれたりすればビシっと曲が決まらない。

 

だから、楽器を演奏するのと全く同じ感覚で「自分の歌声」と向き合っているんですよね。

 

「でも、カラオケに行けば歌なんか誰でも歌えるし、大したことないっしょ?」

 

なんて思った人は完全に素人です。

 

「楽器としての歌声」は本当に奥が深くて、喉という弦を伸び縮みさせながら震わせて、正しい音程を取るのは物凄く高度な技術がいります。

 

例えるなら、一本だけの弦をチョーキングだけで音階を上げ下げしながら曲を演奏しなければいけないようなものだそうです。

 

プロのヴォーカリストで、「昔より歌が下手になっている」人は誰もない

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何年も楽器を練習していれば、

 

「こういう弾き方をすれば、もっといい音が出せるんだ」

 

「この弾き方の方が、無駄が無いし体力も持つな」

 

「練習の成果で、新しい弾き方が出来るようになった!」

 

そういった気付きや発見・成長があります。これは楽器に限らずスポーツや勉強・何に置いても言える事でしょう。

 

「歌声」にしても、それと同じ事なんです。

 

リスナーはそういった知識や背景を想像する事も出来ぬまま、安易に「昔の方がよかった~」なんて言ってしまいがちですが、何年も繰り返し鍛錬を続けているヴォーカリスト達は、誰一人として「自分は昔の方が歌が上手かった」なんて思っている人はいない筈です。

 

確かに、音楽含め芸術の世界っていうのは、「上手い下手」が全てでは無く、「下手糞なままの方がプレイがスリリングで味があった」みたいなパターンがままあるんですがね(苦笑)

 

それでも、世の中のヴォーカリスト達の影ながらの努力が伝わればいいなと、この記事を書きました。

 

彼らはただなんとなくカラオケみたいに歌っているじゃなくて、「歌声」を楽器として向き合って、日々上達の為に研鑽を重ねているんだ、って事です。

 

音楽の世界って、本当に奥が深いですよ!

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