リフォームとDIYの基礎知識

住宅改修・補修会社に勤める私が、リフォームとDIYの基礎知識から、生活の知恵・趣味のギターについて書き綴ります

賃貸住宅(アパート・マンション)でタバコを吸うと、退去時に多額の請求が待っています。

time 2015/09/09

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はじめまして、DIY太郎です。私はリフォーム会社に勤務しています。

 

その中の仕事で、賃貸住宅(アパートやマンション)の原状復帰工事も多く請け負っています。

 

当然、原状復帰費用の見積を出す際には、直前まで入居していたお客さんと現場で立ち合い、必要な工事内容をお客さんに伝え、合意してもらった上で費用の請求を出さなければなりません。

 

これが俗に「退去立ち合い」と呼ばれるものですね。

 

今回の記事では、いわば「退去立ち合いのプロ」である私が、退去清算時にトラブルになりやすい、「タバコによる室内汚損の原状復帰費用」の取り扱いについて説明します。

 


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「経年劣化」が通用するのは部屋を綺麗に使用していた場合のみ

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「え?!原価償却があるから、6年住んでいれば壁紙の貼替費用は掛からないんじゃないの?!」

 

私がお客さんと話をしていて、よく「勘違いしているな」と感じるのがこの部分。

 

法律のガイドラインでは、確かに壁紙の貼替費用は経年劣化で負担割合が考慮されるとの記載があるんですが、これは通常損耗の範囲での話。つまり綺麗に、清潔に部屋を使っていた場合にのみに言える話なんです。

 

壁紙に、タバコのヤニや落書き、明らかに意図的である破れ、等が見られる場合、入居者はその部分について原状復帰の費用を負担する義務があります。

 

基本的に、タバコのヤニ汚れがある部屋では、壁紙の貼替費用は全額請求になる

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「それでも、長期間住んでいたんだから、少しは「通常損耗」しているはずでしょ?!その分くらい少しはまけてよ!」

 

これも良く言われる事です。「むむ、確かにその通り・・・」とも思うんですが、我々リフォーム業者は心を鬼にし、全額貼替費用の請求を出します。

 

その理由を説明しましょう。

 

通常、退去立ち合いの場には、不動産管理会社の営業担当が来る事はありません。

 

不動産管理会社の営業さんは、内装改修の仕事をしているわけではないので、原状復帰の見積を事細かに出せないからです。

 

そんな事情で、私のようなリフォームの専門業者が委託され、立ち合いを代行している訳です。

 

 

しかし、リフォーム業者はリフォーム業者で法律の専門家ではありません。

 

そんなリフォーム業者は法律もわからずに、請求の際に一体何を考慮しているのか?

 

それは、入居者が不動産管理業者と結んだ「契約書」です。

 

契約書には、破損個所・汚損箇所について入居者は原状復帰の費用を負担する義務がある」といった旨について必ず記載されているはずです。

 

その契約書に基づいて、退去立ち合いに来たリフォーム業者は、必ず原状復帰が必要な個所について「全額請求」するのです。

 

 

それでもお客さんが「高い!とても納得できない!!意義あり!!!」と意思表示をすれば、不動産管理会社の営業担当に話を流します。

 

要は、「じゃあ、あとは法律の専門家と話しをして、落としどころを見つけてください」って感じですね。

 

話をまとめると、「借りている部屋を汚してしまった・又は何かを壊してしまったという人は、一度は原状復帰費用を全額で請求される事になる」という事ですね。

 

タバコを吸っていた場合、原状復帰費用はどのくらいかかるか

 

原状復帰工事で、多額の工事費用が発生する要因になり易いのがタバコ。

 

部屋にヤニの汚れと匂いが染みつき、汚損がある部屋前面の壁紙の貼替と、通常より割高なクリーニング代が発生するからです。

 

汚損が酷い場合、敷金を差し引いてもかなりの金額の請求になるケースが多いです。

 

せっかくなので、少しシュミレーションしてみます。

 

◆間取りが「1K」の部屋で、タバコによる汚損が大きい場合の原状復帰費用

 

間取りが1Kの場合の壁紙が貼ってある面の平米数は大体このくらいです。

 

台所:17~20㎡
台所天井:5~7㎡

洋室:20~25㎡
洋室天井:10~12㎡

 

壁紙の1㎡あたりの単価が1,200円として、

台所~洋室の壁紙の貼替代:62,400円~76,800円

 

加えて、

 

ハウスクリーニング代(ヤニ汚れ手間分+10,000円含む):40,000円

エアコン内部ヤニ汚れ高圧洗浄10,000円

 

合計:112,400円~126,800円

 

まあ、「最低金額」でこのくらいです。

 

他に破損個所とかがあれば、もっと請求金額は増えます。

 

当然、間取りが1LDK、2LDKメゾネットと、借りている部屋が大きくなればなる程、掛かる費用も増えます。

 

ちなみに、私が担当した中で一番多額だった原状復帰費用は、40万円近くです笑

 

「私の戦闘力は53万です」みたいなノリで言いましたが、実際には笑えな過ぎて「草も生えねえ」状態でしたよ。お客さんの顔を見るのが怖かったですから。

 

退去時の請求が嫌なら、部屋の中でタバコは絶対に吸ってはいけない!

 

上記のシュミレーションから判る通り、賃貸住宅でタバコを吸うという行為は、10万円近くのお金をドブに捨てるのと同じ事なんです。

 

はっきり言って、退去立ち合いに来たリフォーム業者を欺くのは至難の業です。

 

通算で数百件も立ち合いをしていれば、独特の匂いと変色で、部屋に入った瞬間に解りますから笑

 

正直、請求する側も10万円とか20万円とかって金額は言いたくないんですよ。穏便に済めば一番ですからね。

 

でも、「次に入るお客さん」の顔を思い浮かべるとそうもいかないのです。(浮かべようも無いのですが)

 

まさか、汚いままで引き渡す訳にもいかないですから。

 

 

最期に、喫煙者の方にお願いです。

 

賃貸は賃貸であり、その部屋はあなたの所有物ではありません。

 

当然、「次にその部屋に住む人」もいるのです。

 

その事を忘れずに、常に「部屋を清潔に使う事」を心掛けてください。

 

具体的には、タバコは決して室内では吸わない事。

 

吸う時はベランダ。最低でも台所の換気扇でだけ。

 

これだけ実践してくれれば、退去時にかかる原状復帰費用は最低限で済みます。

 

さっきも言ったけど、多額の金額になると、請求する側も嫌なんです。

 

本当に賃貸住宅に住んでいる方は、タバコだけは気を付けてください・・・!

 

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